運動前のストレッチの危険
あなたは「ストレッチ」と聞いて何をイメージしますか?
ケガ予防としての運動前のストレッチ、クールダウンとしての運動後のストレッチ、いろいろと連想はできますがマイナスのイメージは少ないのではないでしょうか。
ストレッチの長所をよく耳にする反面、短所に関して触れられる機会が少ないように思われます。そこで、今回は「運動前のストレッチの危険」について話していきます。
ストレッチには大きく2種類あります。「静的ストレッチ」と「動的ストレッチ」です。
「静的ストレッチ」=筋肉を関節可動域の限界となる位置までゆっくりと引き伸ばすこと
「動的ストレッチ」=腕や足をさまざまな方向に曲げ伸ばしをして、関節をダイナミックに
動かしながら筋肉を伸ばすこと
結論から言うと、運動前のストレッチは「動的ストレッチ」が適しています。
一方で、運動前の「静的ストレッチ」はむしろ危険であると言えます。
それでは、どういった危険が潜んでいるのか確認していきましょう。
運動前のストレッチには、筋肉を柔らかく伸びやすい状態にすることで怪我のリスクを軽減させる目的があります。
ここで、運動時の筋肉や腱(けん)の働きの一部を説明します。筋肉や腱は伸びたり縮んだりすることでクッションの役割を果たしています。
運動前に「静的ストレッチ」を行うことで、
1) 筋肉や腱は伸びきった状態で固まってしまいます。
2) 運動時にクッションの役割がなくなるため、かえってケガに繋がってしまうのです。
では、「静的ストレッチ」はいつやるのか。運動後の「静的ストレッチ」は、筋肉に溜まった乳酸が流れやすくなり、疲れが残りにくくなるのでオススメです。
運動前は「動的ストレッチ」、運動後は「静的ストレッチ」。
適材適所で安全なフィットネスライフを送りましょう!!!