糖質すべてが悪ではない!
ここ数年、糖質制限ダイエットが流行し、ご飯などの炭水化物や甘いものを食べなければやせる、血糖値をコントロールできると思われているが、これは間違いではない。
糖質制限をすれば血糖値を下げられます。ただしこれは治療の1割にすぎません。糖尿病にはさまざまな治療が必要なのに糖質を摂らない=糖尿病予防になるとは安易に思わないでもらいたい
①糖尿病でも糖質制限はしなくていい
血糖値を上げ、太る要因となるのは、確かに糖質だ。また、糖質はAGEという老化の原因物質も生成することがわかっているので、摂りすぎれば“毒”になるのは事実。しかし、体にとっては必要な栄養素でもある。
糖質は体内でブドウ糖に分解され、酸素と反応してエネルギー源となる物質ATPを生む。このATPが脳や筋肉を動かすため、ATPがなければ死んでしまう。
だからこそ人間はご飯やお菓子を食べ、糖質を摂ると本能的に“幸せ”を感じるのだ。
最近は医学の進歩により、糖尿病治療上、最も大切な腎臓合併症を治す薬ができたので、つらい糖質制限をしなくてもよくなったのです。
②ご飯やパンは適度に 砂糖やくだものを控える
糖質には単糖類、二糖類、オリゴ糖類、多糖類の4種があり、ご飯やパンは多糖類にあたる。これは分解に時間がかかるから、血糖値を急激には上げない。しかし、ブドウ糖、果糖、砂糖などの単糖類と二糖類は、血糖値を急激に上げるので、摂りすぎると危険なのだ。
食べてはいけない糖質ランキングの1位は「缶コーヒー、清涼飲料水、ジュース」、2位は「砂糖入りのお菓子」、3位は「くだもの」、4位は「白米、白いパン、うどん」