食物繊維はすごい!!
皆さんは普段から食物繊維を摂るようにしていますか?
食物繊維とは、「ヒトの消化酵素で消化されない食物中の難消化性成分の総体」と定義されています。
よく世間では「排便を促進する」と耳にしますよね。でも実は、食物繊維のすごさはそれだけじゃないのです!
今回はその食物繊維について詳しく紹介していきたいと思います。
【水溶性と不溶性がある!】
食物繊維には、水に溶ける水溶性食物繊維と水に溶けない不溶性食物繊維に分類されます。
①植物性・水溶性繊維
ペクチン(果物)
ケアガム(豆類)
グルコマンナン(こんにゃく)
寒天(海藻)
アルギン酸(海藻)
②植物性・不溶性繊維
セルロース(植物一般)
リグニン(殻類)
セミセルロース(殻類)
③動物性・不溶性繊維
キチン(カニ・エビの殻)
【排便促進の不溶性食物繊維は大腸がんを予防する!】
よく耳にする「排便促進」は、不溶性食物繊維によって効果が期待できます。
不溶性食物繊維は、保水性が高く、膨張してかさが増します。
大腸内で水分を保持することで、便を柔らかくし、排便を促進してくれます。
また、発がん物質を吸着して排泄を促進することで大腸がんの発症を予防してくれるのです。
このように身体に有害な物質を便とともに早く排泄し
腸内の有用細菌の増殖を助けることで腸内環境を整えてくれます。
【水溶性食物繊維は血糖・血圧の上昇を抑える!】
一方、水溶性食物繊維は血糖・血圧の上昇を抑える効果が期待できます。
水に溶けると粘性が上昇し腸内細菌によって分解されます。
これにより胆汁酸やコレステロールの吸収を抑制して血清コレステロール値を正常化してくれます。
また、糖質の消化・吸収を遅らせることで血糖の急上昇を
ナトリウムの吸収を促進することで血圧上昇を抑制してくれます。
【食物繊維のすごいところ】
腸の有害物質を排出・血清コレステロール値を正常化・脂肪や糖質の吸収を穏やかにする・おなかの調子を整える
食物繊維はこの60年間で摂取量が3分の2に減少しています。
食物繊維不足にならないよう、食習慣に工夫が必要になるでしょう。
一度、食習慣を見直してみてはいかがでしょうか?